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アンナ・カレーニナ 韓国ミュージカル ブルースクエアで観劇

公開日: : 最終更新日:2019/06/12 ブログ記事, 韓国ミュージカル

 

韓国ソウルのブルースクエアでアンナ・カレーニナを観劇してきました。

 

2019年6月5日 20時公演

キャスト
アンナ:ユン・ゴンジュ
ヴロンスキー:キム・ウヒョン
カレーニン:ソ・ボムソク
レビン:チェ・スヒョン
キティ:チョン・ユジ

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アンナカレーニナは宝塚版でストーリーは知っていますが今回原作も読み(上下巻の大作でたいへんだった)準備万端での観劇でした。

韓国語は全くわかりませんがどんな場面かはわかりましたので十分に楽しめました。

 

今回の公演は2016年にロシアで初演のミュージカルを2018年に韓国版として上演されたものの再演となります。

韓国ミュージカルを見るのは初めてなので他の演目との比較はできませんがとにかく圧倒されました。普段宝塚歌劇を見ているものとしては全く別物ですね。(比較対象ではないのでしょうけど)

 

まずは歌唱力。全てのキャストが凄いです。音程があやしいなんて人は一人もいません。まあミュージカルとしてはこれが当たり前なのでしょう。

そしてダンス。これもキレがあるというよりはアクロバティックで見ていて気持ちいいです。

 

それから舞台装置にびっくりしました。基本的に四角い箱と階段の組み合わせにプロジェクションマッピング?を使って映像を背景に写し出してシーンを作ってます。なので場面展開が一瞬で終わります。

宝塚でもこんなふうにしたら間延びした暗転もなくなってもっとスピーディーにできるのではと思います。

 

アンナ役のユン・ゴンジュさん。

まあとにかく可愛くて綺麗。これならヴロンスキーも一目惚れするだろうなあ。

そしてその歌唱力。今回言葉がわからないので歌に一番期待していたのですが大満足です。声質が可愛いのに声量抜群で声がよく伸びます。

特に感動したのは一幕ラストの歌。記憶が飛んでどんなシーンだったか思い出せませんが「これからも愛を貫いて生きていく」みたいな感じの歌なのかと想像します。

とても力強く、途中からどんどん声量が増して感情も入ってきて「うわー凄いなあ」って聞いていたのですが、ラストはさらにさらに盛り上がっていって、歌い終わった瞬間、会場が大拍手でした。あれだけでもお金払う価値ありますよ。

 

ヴロンスキー役のキム・ウヒョンさん。

青年将校にしては若干大人に見えましたがこの方の歌唱力も凄いですね。やさしい声もでるのに声に厚みがあってアンナとのデュエットも聴き応えあります。

 

印象に残った場面ではまずはオープニング。

映像で駅舎や車輪を表現してその中を中央から列車が進んできます。なにやら動いているのですがそれが人間のかたまりだと気が付きます。ダンサーたちがぱっと左右に飛びます。このあたりの演出が見事です。

そしてその動きの奥、橋の上?ではアンナとヴロンスキーが出会い、駅で人が自殺するのを目撃するシーンもあってこれから起こるであろうことを暗示しています。楽曲も素敵でこのオープニング最高です。

ちなみに自殺するのは宝塚版では女性となっていますが原作では駅の作業員?の男性です。韓国版ではどうなんでしょうか、言葉がわからず不明です。

 

アンナとヴロンスキーが服を脱いでのデュエットも素敵です。

これは宝塚版にもある別荘で合うシーンですかね。原作では実際に二人が合っている場面がほとんど描かれていないんですよね。

やはりこういうシーンがあるといかに二人が深く愛し合っていたかがよくわかります。二人のハーモニーが素晴らしいのは言うまでもありません。

 

アンナがこっそりと息子セリョージャに会いにいくシーン。

夫と息子を捨ててもヴロンスキーのもとへ走ってしまったアンナですが常に息子セリョージャのことは忘れていません。とにかく溺愛してます、原作でも。

そして息子を抱いて歌う子守唄?が、ささやくような切ない歌声で泣かせます。かなり長く歌います。アンナの息子への愛情はこの物語のかなり重要な要素なので宝塚版でもあってもいい場面だと思います。

 

競馬のシーンは宝塚版とは全く違っていました。

ヴロンスキーは出てきません。やはりヴロンスキーが主演の宝塚版ではああいう演出になるのでしょうがアンナを中心にした構成になってます。

そして椅子を左右にスピーディーに動かしながらの演出で競馬を見ている臨場感がともてよく表現されてます。キャストの身体能力も素晴らしい。

落馬したことは背景の映像でわかります。アンナがカレーニンに向かって「私は彼を愛しています」(たぶん)って言うシーン、迫真の演技でした。

 

宝塚版と大きく違うのはレビンの出番がとても多いことです。

農場でのシーンが多い。このあたりは原作に近いです。原作ではレビンの農場経営の場面がかなりのページをしめています。アンナとヴロンスキーとの関係とレビンとキティの関係を対比させているためだと思います。

そして農場で草をかるシーン、ダンサーが大きなカマ?を持ってのダンスは見ものです。見たときいかにも韓国風の振り付けと感じましたがあとでロシア版の映像を見るとそのままでした。ロシアのダンスもエネルギッシュですね。

 

後半だんだんアンナが精神を病んでいってヴロンスキーと衝突する様子をユン・ゴンジュさん、見事に演じてました。

そしてラストのシーン。

ヴロンスキーを追って駅に向かい結局列車に轢かれて死んでしまうのですが、原作ではヴロンスキーとの愛がさめ、憎み、罰をあたえようとまで追い詰められています。駅に向かったのは最後ヴロンスキーに会うためですが、発作的に飛び込んだのか、初めから自殺する覚悟だったのか。

このとき精神状態が普通じゃなかったでしょうから、、、どちらなのでしょうか。僕は発作的に飛び込んでしまったような気がします。

終わり方はアンナが飛び込んだとき、宝塚版はブレーキ音がしますが音はありません。その後MCが出てきて列車の汽笛が流れて幕となります。物語の冒頭で人が自殺するときはブレーキ音があります。それと同じ終わり方にしなかったのには何か意味があるような気がします。

 

そしてMCの出番が結構多いです。台詞がわからないのでもうひとつピントきませんが最後のシーンを見るとエリザベートのトートのような存在に似てると感じました。アンナはいつの間にか死の世界に突き進んでいたのかもしれません。

 

あと気になったのはアンナとヴロンスキーにできた子供の話が出てきません。

台詞がわかりませんので台詞として出てきたかもしれません。しかし宝塚版のように子供を生んだあとアンナが死にそうになりカレーニンが駆けつける場面は結構重要だと思うのでその場面がなかったのは意外でした。

 

初めての韓国ミュージカルでしたがレベルの高さに圧倒されました。また機会があれば別の演目も見たいなあと思います。

 

 

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