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星組バウホール公演 鈴蘭(ルミュゲ) 初日の感想つづき2

公開日: : ブログ記事, 出演舞台

星組バウホール公演 鈴蘭(ルミュゲ)のストーリー、脚本についての感想です。

ネタバレありますのでご注意ください。

 

 

今回は新人の演出家樫畑先生のバウホールデビュー作です。

結論から言いますと、

作品的にはとても残念な結果となりました。

主演二人、リュシアンとエマの書き込みがとにかく浅いです。

浅いので主人公に感情移入できないまま特に一幕は淡々と話が進んでいきます。

ことちゃん(礼真琴)ファンとしては出番が多いのでそれだけで満足できる部分はあります。もちろん僕もその一人です。

しかし主演の役としてはいかにも残念な役です。

 

公式の解説に「伯爵家の子息が、初恋の相手の死の真相を探る中で自らも成長していく姿を描く」とありますが、どこがどう成長していったのかの描写がほとんどない。

リュシアンの心情の変化も感じられない。

先生としてはいろいろと表現したつもりでしょうがそれが見ている方に伝わってきません。

 

まずリュシアンがどんな人物でどんな過去があって今どんな生活で、これからどうしたいのかの描写、説明が最初にありません。

なので物語が淡々と進んでいきますが、主人公と同じ感覚で物語に入って行けません。

やはり最初にそのあたりをはっきりと説明する場面を作った方がよいと思います。

そうるれば「ああ、これからずっと大切に想っていたシャルロットの真相を探りに行く物語なのか、これからどんなことが起きるんだろう」って引き込まれて行くと思うのです。

 

例えばチェスをしながら『シャルロットが亡くなっていることを知る場面』

アルノー公が「シャルロットが亡くなっているそうです」と言ったときにリュシアンはほとんど反応しません。

もしそれほどシャルロットのことを思い焦がれているならもっと反応したはず。

「え?そんなのうそだろ!」みたいは台詞を叫んでくれればリュシアンの心情をもっと表現できたと想う。

 

そしてガルニール城へ侵入していろいろと話は進んでいきますが、リュシアンの成長過程が全く見えません。

どの場面でどんな出来事でどのように心情が変化していったのか。

 

そして一番はエマとの出会いからエマへの恋愛に変わる心情の変化が全く描かれていない。

 

『シャルロットを亡骸でも持って帰りたい』と言っていたリュシアンが最後エマと結婚する選択を選んだ心情の変化がさっぱりわからない。

宝塚歌劇ですからたぶんそうなるだろうなあとは想像はできますが、あまりにも唐突な結末で。

そのこと自体は宝塚歌劇としては、そして僕個人の趣味としては『あり』だと想いますし、やはりハッピーエンドで終るので後味の良い終り方だと思います。

しかし如何せんエマに惹かれていく書き込みが浅すぎると感じます。

 

エマについても同様です。

エマがどんな人物で何をしたいのかが伝わってこない。

もっとシャルロットとの関係やリュシアンにだんだん惹かれていく様子を描いてほしかった。

描写が浅いです。

 

一方、ヴィクトルは過去や現在何をしたいのかがはっきり描かれているので非常にわかりやすい。

兄嫁シャルロットに一目惚れしたこと、優秀な兄といつも比べられて卑屈になった過去、そして兄を殺してまで権力を握ろうとしたこと、邪魔者は簡単に消す残忍性など。

せおっちの好演ももちろんあると思いますが、『いい役』に恵まれたなあという印象です。

 

結局、ヴィクトルサイドを描きすぎたために、『初恋の相手の死の真相を探る中で自らも成長していく姿』のうち、『初恋の相手の死の真相を探る』話が主になってしまい肝心の『自らも成長していく姿』の描写が見えなくなってしまった。

そんな印象です。結局どっちつかずの話になってしまった。

 

ただ初日一回だけの観劇で見落としている部分もたくさんあるでしょう。

また二回、三回と見れば印象も変わってくるかもしれません。

しかし一回しか見れない人もたくさんいるわけで、一回で理解できる作品、感動できる作品でなければいけないと思います。

特に当日鈴蘭を観劇する前に宙組のシェイクスピアを観劇したので余計にそう感じたかもしれません。

シェイクスピアはほとんど予習なしでしたが感動しました。とても引き込まれました。

脚本だけが理由ではないでしょうが舞台とはそうあってほしいと思います。

 

 

 

 

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